上野駅に到着した ロクイチ 「ORIENT EXPRESS」
1988.12.25 上野駅 |
1988年のクリスマス、またとないプレゼントがもたらされた。 この年、はるばるヨーロッパから「ORIENT EXPRESS」の車輌を運び込み国内運行させるという、バブル景気ならではのイベントがあり、最終運行に満を持してロクイチが起用された。 その下り運用は、D51 498との重連運用、そのD51 498は復活後の初運用であった。 その模様をニュースで見て、24日の夜は当時の上京時のお約束、340Mの客となっていた。 クリスマスイヴというのに、車内は鉄チャン大集結、異様な雰囲気をかもしだしていた。(ような気がする) 最初の目当ては上越線、渋川〜敷島の大正橋。朝日に照らされたロクイチに続く「ORIENT EXPRESS」の車輌たちは多くの鉄チャンに見送られて、走り去っていった。 すぐに渋川駅に戻り、高崎から大宮まで新幹線に乗車、大宮駅入線を撮影した。ただ、サイドつぶれとなり、とりあえず撮影したといった感じだった。 その後上野駅へ行ってみると、13番線は人だかり、とても撮影できる状況ではなかった。 ふと、ホーム先端に目をやるとそこにはあまり人がいない。 「よし、長玉なら正面を狙える。」 三脚を使える状況ではなかったので、モノクロで数打ち勝負。 ペンタックスSPF(古!)に135mmを装着。フィルムが尽きるまでシャッターを切った。 後日現像したネガには、「ORIENT EXPRESS」のヘッドマークが凛々しいロクイチの姿があった。 |